採用候補者から見る、Quipperのエンジニア採用フロー

こんにちは、2019年10月からQuipperにjoinした @qsona です。ということはつい数ヶ月前までは一採用候補者としてQuipperの採用を受けていたことになりますが、その中で、Quipperの採用には良い特色が多くあると感じました。今後はQuipperの一員として採用する側に回ることになりますが、採用候補者の視点から感じたことを忘れないうちにこの記事に書きたいと思います。(この記事の9割は入社前に書き上げていたのですが、入社後は普通に仕事が面白すぎて記事を放置してしまい、4ヶ月も経ってしまいました。こうならないように、書いたらさっさと出すのが鉄則です!)

概要

Quipperの面接のフローや各ステップの目的は、ガイドにまとめられています。以下はWebエンジニアの面接ガイドです。

Quipper Web Engineer 東京オフィス採用面接ガイド

また、ここに書かれている以外に、コードテストがあり、一次面接と二次面接の間に行います。(参考: QuipperのWebエンジニア採用におけるコードテスト - Quipper Product Team Blog)

私の選考もこのフローに乗って進められました。

さて、Quipperにおける採用の最大の特徴は、とにかく 候補者とQuipperが正しくマッチするかをお互いに見極める ことを強く重視していることだと思います。実際に、採用面接ガイドにも以下の記述があります。

Quipperの採用チームは「ミスマッチこそが採用活動における最大の失敗」と考えます。採用プロセスを通じてこれを避け、応募者とQuipper双方にとって最良の結果を得ることを目指します。

実際に、ミスマッチを避けお互いが正しく見極めるようにするための努力を、採用に至るまでのフローの節々から感じることができました。またそれにより、 採用候補者視点では、Quipperにjoinする上での安心を得る ことができました。それを感じた実例をいくつか挙げていきます。

カジュアル面談

カジュアル面談は、本選考に入る前に2回、内定を頂いた後に1回の機会をいただきました。

Quipperでは、カジュアル面談を推進しており、そのためのランチやディナーを一定額補助する制度も存在します。これは、現在の転職の意向のあるなしに関係なく実施できます。私が最初に機会をいただいた時は、転職することはほぼ考えていない時期で、単に技術的な意見交換などの交流の目的で行われました。

この1回に限らず、志望度を高めていくアトラクトの要素はそこまで強くなく、Quipperについて努めて正しく説明しようとされているのが印象的でした。特に、私が過度あるいは間違った期待をしないよう、現状の課題 (組織面/技術面など) についても包み隠さず伝えられました。ここで話された課題については、解決のための努力を組織として続けているものもありますし、実際に私が入社後に解決しようとしているものもあります。

Quipperのカジュアル面談については、Engineering Manager の @ohbarye 氏が良い記事を出しているので、ぜひそちらもご覧ください。

カジュアル面談への扉

さてここからは、Web Enginner 特有の採用フローの話になります。実際には一次面接、コードテストがあり、それぞれ面白かったポイントや印象深いエピソードがあるのですが、今回は省略します。

二次面接

(qsonaがQuipperの二次面接の形式に興味を持っている様子。入社の約1年前)

二次面接は特徴的な形式です。採用面接ガイドから一部引用します。

二次面接では架空のシステムについてのディスカッションを行います。

面接官が設定する状況の一例は「こんな仕様変更があったらどのように対処しますか?」のようなものです。ほとんどの質問は唯一の正答があるようなものではありません。様々な可能性について議論できることを期待します。

この面接は個人的にも楽しみにしていたものでした。実際に面接を受け終わってみて、そこまで複雑な仕様ではないものの、様々な論点から議論を発展させることができる良い題材だと感じました。

さて、この二次面接で私は高い評価を頂いていたことを後から伝えられました。もちろん嬉しいことですが、実は採用候補者にとって、「面接で高い評価を得る」ことは手放しで喜べるものとも限りません。実力以上に評価されてしまい、いざ入社してみると期待はずれだった、という状況になると、候補者側にも大きなダメージになります。したがって、その評価はここでも正しいマッチングが重要だと考えていました。

この面接を振り返ってみると、おおむね以下のようなスキルが評価されたのではないか、と自分の中では感じました。

  • Webアプリケーションやデータストアに関する基礎知識があり、それを利用できる
  • 課題に対してソフトウェア設計を比較・検討し、条件に応じて良い設計を選択する
  • ある考えに至った理由を、相手に伝わりやすい形で言語化する

これらは、自分でも比較的得意であると認識しているポイントであり、この点で評価してもらえるのであれば大きく期待を裏切ることはなさそうです。

また、この二次面接のテーマについても、その場の思いつきや、特定の個人との相性の良さではなく、実際にQuipperとの良いマッチのために十分に練られ、運用されているものです。そのため、ここで評価されている内容は、実務においても重要なポイントだと判断されているのだろう、と考えられます。

したがって、候補者視点では、得意なことを高く評価されており、かつそれを実務に活かすことができる環境である、つまり正しくマッチできている状態だと判断でき、安心することができました。

最終面接

最終面接は VP of Engineering の @kyanny 氏との 1on1 でした。面接ガイドに書かれているとおり、以下の質問から始まる相互コミュニケーションを中心に進みました。

  • 事業とのマッチ度合いをはかる質問
  • カルチャーフィットをはかる質問

詳細は非公開ですが、かなり本質を突く質問ばかりで非常に考えさせられました。もちろんこの面接よりも前に、Quipperの事業については説明を受けたり質問をしたりしていましたが、ここでは実際に教育事業をやっていく上で、そのドメインの特殊性から起こりうる課題について詳しく説明を受け、それについて考えを促すような質問をされました。

私はここで、教育ドメインに対峙する覚悟を問われたように感じました。実際にここで話された課題はどれも解決しがいのある課題だと前向きに思ったので、意欲も高まりました。一方でおそらく、これらの質問を通して考え、教育ドメインが自分の指向とは違うことに気づく方もいると思います。いずれにしても、より良いマッチングを進め、そうでない不幸なマッチを減らすための質問が練られているという印象が強くあります。

また、入社するとしたらどんな働きを期待されているかについて話してもらったたのですが、@kyanny さんのビジョンへ共感できたこと、それに対して私が貢献できそうなイメージが湧いたことで、志望度がかなり高まったという実感がありました。

まとめ

この記事では、Quipperの採用選考を最近実際に体験した1人として、その様子と、選考を受ける側として感じたことを書きました。

一般的な採用面接のフローにおいては、企業側の目線として、まず候補者が一定のレベルに達しているかの見極めを行い、達している場合は入社してもらえるようアトラクトする、という2つが主になりがちなのではないかと思います。

Quipperの採用では、強い勧誘という色ではなく、あくまで良いマッチングのために候補者視点で見極められるための情報を多く出していました。また、候補者の期待を実際よりも高くなりすぎないように気をつけていることも見受けられました。一採用候補者の目線としては、その一貫したスタンスにより、私とQuipperの間で技術やカルチャーがマッチしているという安心感を得て、結果として内定の承諾にもつながった面もあると感じています。

実際に入社後振り返ってみても、ミスマッチがなく、自分がやりたかったことや学びたかったことのイメージ通り働くことができていると感じています。

さて、これは「入社バイアス」であって、私は入社しているのだから、マッチしたと感じているのは当たり前です。実際にはこの過程でマッチしないと感じる人もいるはずで、そうであってもそれを入社前に理解できることはお互いにとってメリットがあると考えています。

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