2020年版スクラムガイドで重要な3つのこと

こんにちは、入社1年目くらいで「スタディサプリ for TEACHERS」の開発をしている @satoke と申します。コロナの影響もあって、エンジニアはリモート勤務にもなりやすい業種ですが、スクラム続けられているでしょうか?

この記事では2020年11月に3年ぶりに公開されたスクラムガイド*1*2の、私が思う重要な3つのことを紹介します。

誰にでも読みやすい内容

3年前の2017年版旧スクラムガイド*3では、多くはないもののIT業界を想定した用語が使われていました。新スクラムガイドではIT業界だけでなく特定の業界にまつわる用語がなくなったため、本当の意味で誰でも読みやすい内容になっています。

スクラムチームの役割で「開発者」という用語は残っていますが、「2020 Scrum Guide Updates Explained by Dr Jeff Sutherland」動画*4内で、スプリントバックログの仕事をこなして成果の開発に貢献している人を「開発者」と述べています。そのため、「開発者」という用語についても誰にでも当てはまる表現になりました。

個人的に実際に読んでみても、IT業界を想定した表現がなく誰にでも読めて理解できる内容になってよかったです。

誤解されてきた用語の改善

Jeff Sutherland氏自身が動画内で、「サーバントリーダー」と「自己組織化」の用語が誤解されて使われていると述べています。

サーバントリーダー」については、スプリントで決まっていないタスクをこなす人になっている場合があります。新スクラムガイドでは、 「サーバントリーダー」ではなく、「スクラムチームと、より大きな組織に奉仕する真のリーダー」という表現になっています。新スクラムガイドには詳細な説明がありませんでしたが、「2020 Scrum Guide Updates Explained by Dr Jeff Sutherland」動画内で、スクラムマスターは常にチームのパフォーマンスを大幅に向上させることが目標と述べています。

「自己組織化」については、「開発者」は自己組織化しているため、プロダクトバックログに関わること以外も、自分で何でもやることを決めていいと考えている人がいます。新スクラムガイドでは、それを予防するために「開発者」も何をやるのかを考える「自己管理」という表現を使っています。

個人的には、誤解された用語の改善のやりとりを読んで、この2つの用語をより深く理解できてよかったです。

スクラムの作成物ごとの確約

スクラムの作成物としてプロダクトバックログ、スプリントバックログ、インクリメントがあります。 旧スクラムガイドでは、確約については作成物ごとではなく、「作成物の透明性」の章で述べられていましたが、作成物ごとにどのような確約が必要か述べられていなく不明確でした。

スクラムガイドでは、「作成物の透明性」の章がなくなり、スクラムの作成物ごとに確約として述べられています。これにより、スクラムの作成物ごとの確約がわかりやすくなりました。 具体的な内容は新スクラムガイドを読んで確認してください。

個人的には、確約が完了の条件にもなるので、その説明がやりやすくなってよかったです。

おわりに

今回のスクラムガイドの変更で、どの業種でも理解しやすくなりました。

コロナ下で、ユーザーに価値を届けられていないと感じていたら、スクラムガイドを読んでみてスクラム試してみるのはいかがでしょうか?また、スクラムをやってみてうまく出来なかった人も新スクラムガイドを読んで再挑戦してみましょう!

*1:スクラムガイド2020, Ken Schwaber & Jeff Sutherland, https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

*2:スクラムガイド2020のアップデートについて, Scrum.inc, https://scruminc.jp/?p=2885

*3:スクラムガイド2017, Ken Schwaber & Jeff Sutherland, https://www.scrumguides.org/docs/scrumguide/v2017/2017-Scrum-Guide-Japanese.pdf

*4:2020 Scrum Guide Updates Explained by Dr Jeff Sutherland, Scrum.inc, 会員サイト内動画