スタディサプリ Product Team Blog

株式会社リクルートが開発するスタディサプリのプロダクトチームのブログです

プロダクトマネジメントレビュー会をやってみました

こんにちは。

隔週連載3回目は1,2回目とはちょっと趣を変えて、「プロダクトマネジメントレビュー会」をやってみた話をしようと思います。

過去の連載は下記になります。

どんな人に読んでほしいか

  • ある程度の規模のある会社で複数の事業が並行して動いているところで働いている方
  • 自分自身のプロダクトマネジメントに不安があり、レビューを受けたり事例を知りたいと思っているプロダクトマネージャー

TL;DR

  • 隣にあるプロダクトを巻き込んで「プロダクトマネジメントをどうやってやってるかをシェアする会」を開きました
  • 自分が携わっている事業に関して、どうやってやっているかをシェアすることでフィードバックをもらうことができます
  • 加えてやっていることの言語化が行なえるため、隣のプロダクトでも事例を取り入れてみるようなきっかけになります

プロダクトマネジメントレビュー会って何?

自分自身が携わっているプロダクトに関して、下記のような内容をシェアしてFBをもらう会です

  • どのような案件を対応しているか
  • 企画→実装までの流れ
  • 開発サイクル
  • 困りごと、上手くいっていること

どうしてやろうと思ったの?

私はスタディサプリ小中高大のtoCプロダクトに携わっておりますが、横を見ると近しいドメイン

など、いくつものプロダクトが存在しております。

プロダクトマネジメントの領域は開発と違ってコードレビューのような文化・手法がないため、それぞれのプロダクトのマネージャーが独自で検討・磨き込みをしていっている状態でした。

ナレッジを得る機会もなかなか少ない中で「せっかく近くに近しいドメインでやってることが想像しやすいプロダクトがたくさんあるのにもったいない!」という発想から、「自分たちがやってることをレビューしてもらう」という会を企画することにしました。

どんなFBが得られるの?

私も今回の連載で記載した内容と、全体の開発サイクル、ロードマップの作り方などを話しました。

一例ではありますが、下記のようなFBや質問を得ました。

  • バーンアップチャートでタスクが増えるのが見える化できるのは良さそう、取り入れてみたい
  • やることが多くて大変そう、再現性はあるのか、SPOFになっているのではないか
  • 雑見積もりをやった結果、どれぐらいの精度があがったのかを知りたい
  • Product Backlogに乗せるタスクに関して、いきなり100ストーリーポイントみたいなものを作らないところにもコツがありそう

FBはその場でもいくつかもらえましたし、後日専用のSlackチャンネルでももらうことができました。

私としては「結構上手くいってるんですよ!」みたいなテンションでしたが、新たに言語化したほうが良さそうなポイントや、再現性などもっと磨き込むことができるようなありがたいFBをいただくことができました。

まだそれをうまく反映するところまでは至っていませんが、今後徐々に追加の施策に反映できたらと考えています。

また、シェアするにあたって言語化することで自分自身の業務の振り返りができました。

ありがたいことに「取り入れてみたい」というような意見もいただけて、私のプロダクトだけでなく事業全体のプロダクトに少しだけ貢献できたのかなと思っています。

準備とか大変じゃないの?

私のケースにはなりますが、これまで運用してきたツールを紹介するようにまとめていく作業でしたのでそれほど大変ではありませんでした。

資料を作るのは2,3時間程度だったと思います。

作った資料はレビュー会のためだけではなく、New Joinerにプロダクトの全体像を知ってもらうために役立ったりもしていて、まとめてみてよかったなと思っています。

具体例を知りたい!

発表した資料をいくつか貼りますので参考にしてください。

レビュワーとして参加したときはどうだった?

現在月1での開催で私のプロダクトともう1つのプロダクトがレビュイーとしてシェアをしました。

私のチームと比べて、

  • Product Backlog Itemがきちんとストーリーベースで作られており、どのようにタスクの作成、管理を行っているのかを知りたい!
  • 扱っているサービス・アプリが多いため似たような会議が多そう
  • 1年間のロードマップの見積もりを外さないコツは?

というような気になりがあり、質問いたしました。

直接私のプロダクトに反映できる点と、そうではない点がありましたが、近しい業務を異なる目線・やり方でやっている事例を聞くことができるのはとても参考になりました。

また、普段からコミュニケーションを取っている方なので、関係性ができていることにより、アホな質問もしやすいというのも良い点かなと感じました。


本記事はTPM(Technical Product Manager)の @shunsuke-nishimura が執筆しました。

本日は連載3回目でした。もしかしたらこれで隔週連載は終わりかもしれません。もうちっとだけ続くかもしれません。